事例で学ぶ!パワハラの定義&パワハラ上司の傾向と対策公開Vol.8!

 部下の長期休暇にも遠慮なしのパワハラ大作戦!

 

<前回のおさらいと今回のポイント>

パワハラ上司の阪田は、私(鈴木)をアスペルガー症候群と結論付けた後、週末から休日にかけて反省文の提出を強要した。
また、私の行動すべてを監視するような言動も現れ始め、あたかも“人生の教師”のような位置づけになりたいようにも思えた。
その“人生の教師”は遂に触れてはいけない部分にまでパワハラの手を伸ばした。。。

今回は私のパワハラ被害の中でも最も許しがたいエピソードを公開したい。

 

<リフレッシュ休暇の計画とパワハラ計画>

私の勤めている会社は31歳、41歳、51歳になる年に最大10日間のリフレッシュ休暇が付与される。
会社からは仕事のタイミングなどによって上司と調整の上、“必ず取得するように”と通達が来る。
要は上司も部下に休暇を取得させるよう業務量の調整もしなくてはいけないのである。

私はこのリフレッシュ休暇の取得を待ち望んでいた。
何故なら2ヶ月ほど前に九州の実家から父が末期の大腸がんで手術をし、がん細胞を摘出したものの手遅れで余命4ヶ月程度と宣告されていたからである。

このリフレッシュ休暇を利用して少しでも親孝行をしたい。
私はそう考えていた。。。

ある日の午後、阪田から呼び出されファミレスでランチミーティングをしていた時だった。

「鈴木さん、リフレッシュ休暇の計画どうなっていますか?」
阪田から唐突に聞かれた私は、かねてから用意していた内容を答えた。
「2月に10日間頂きたいんです。」
「え!?10日間も?」
突然阪田が私の言葉を遮った。私はキョトンとした。
「リフレッシュ休暇は“最大”10日間だよ。“最大”でね。意味わかる?満額取らなくていいんだよ!!」
阪田の語尾はいつも以上に激しくなってきた。

ここで実家に帰れなかったら父に会えなくなるかもしれない。

私は勇気を振り絞った。
「すいません。父が“ガン”なんです。これで会えるのは最後かもしれないんです。なので10日間取りたいんです。」
阪田の返答は私の期待を裏切った。
「はぁ?ただの“ガン”で大げさな。どこの家庭だってよくありますよ。とにかく私が了承できる休暇計画を持ってきてくださいね。」
阪田が席を立った後、私の感情はどこに向かえばよいのか分からなくなり、ただひたすら涙が流れ続けた。

とにかく実家に帰る計画をたてなくてはいけない、最大10日間であるが5日間に減らした。また祝日が金曜日に来る週を選び、なんとか連続で8日間はとれるようにしてみた。本来であれば、土日祝日をつなげると15日以上は取れるのだが、、、

その計画を阪田に提出したところ、
「5日で抑えたんですね。まぁ業務状況を考えて妥当でしょう」
と承認はして、私は安堵した。

しかし、この後、最悪のパワハラが待っているとはこの時は予想もできなかった

 

<実家帰省中も強要されたホウ・レン・ソウ>

ホウ・レン・ソウ
サラリーマンなら入社時に叩き込まれる用語である。
それぞれ
 ホウ:報告
 レン:連絡
 ソウ:相談

の略で上司や業務チームにホウ・レン・ソウする事で滞りなく業務を円滑に進めようという標語みたいなものである。
当然ながら、よっぽどのことがない限りは休暇中まではホウ・レン・ソウの義務はない。

もしあるとすれば、何らかの事情で出社できなくなったり等の休暇スケジュールが変更になる時だ。
しかし、私は今回のリフレッシュ休暇で毎日ホウ・レン・ソウするよう、またその為のツールとしてノートパソコンを持って帰るよう強要された。
加えて、帰省と帰京の日の飛行機搭乗スケジュールに帰省の日はどこに行くのかなど、父の状況を考えればどこに行くこともないのだが、、、

 

兎にも角にも日は流れ帰省の日がやってきた。子供を連れ羽田空港で登場手続きを済ませ、ラウンジで待っている最中にケータイが鳴った。
阪田からだった。
嫌な予感はしたが電話に出ないと何を言われるか分からない。

「もしもし鈴木です」
「阪田だけど、飛行機に乗った?」
「これからです」
「ちょうどよかった。今から急いで役員向け資料作ってもらえないかな?ノートPCは持ってるんでしょ?」
「え???今からですか?飛行機に乗るんですが、、、、」
「だからー、、、役員に見せる資料が必要だから作れって言ってるんだよ。鈴木さんのG−mailに概要送っといたから、明日の朝一までに作ってメールで送っといて。」ブチッ

私の脳内は真っ暗になった。

飛行機に乗るまであと20分。
急いで空港のWiFiにPCを接続し、G−mailに送られてきた内容をチェックする。
内容を読んでびっくり。
私が知りもしないよう業界動向のまとめだ。加えてその業界で行われている人件費のコスト算出まで求められている。
「なんだこれ、、、自分が面倒だから押し付けたか嫌がらせのどちらかじゃん。いや、どっちもだな、、、」
私は呟いた。
「パパ、どうしたの?お仕事?おじいちゃんに会えなくなる?」
不安そうに子供が質問してきた。
「大丈夫だよ。ねぇ、パパ飛行機の中でお仕事するから、いい子で乗ってられる?」
「うん!ダイジョーブ!!」
わが子の声に、励まされ急いで必要な業界資料を探しダウンロードした。

飛行機の中で30%ほど資料を作成し、実家についても資料作成は続いた。
母親も
「他の方に代わってもらえないの?」
父親はやせ細った体でこう言ってくれた。
「仕事なんだ。やらせてやれ。明日、ゆっくり話そう」
役員向けと言われた資料は何とか夜9時には送れた。期限の朝一に前に合わせられてホッとした。
資料を送ったことも、その後の帰省までの日も毎日ホウ・レン・ソウは続けた。
いつ資料の修正が入るか分からないので、毎日実家で過ごした。
しかし、阪田からは何の連絡もなかった。

 

<役員向け資料の行方>

リフレッシュ休暇が終わり出社した私は阪田に質問した。
「すいませんが、役員向け資料どうなったでしょうか?修正は必要なかったですか?」
「はぁ?」
阪田はキョトンとした。私もびっくりした。
「いや、あの、実家に帰省する際に、お電話でご依頼いただいた資料ですが、、、」
私は、念押しするように落ち着いて話した。
「あ、あれね、あったね。そんな資料の話、すぐに役員からやっぱり不要って言われたんだよ。あれ?言ってなかったっけ?」
そんな話聞いてない。メールも来ていない。
毎日ホウ・レン・ソウもしたのに、、、、
しかし、私の頭の中には父の
『仕事なんだ。やらせてやれ』
という言葉が響いていた。
父のガンを“ただのガン”と言い、実家帰省中も無用な資料作成で翻弄した阪田。
その父は私が帰省した半年後にその命を全うした。
もちろん、存命中に会えたのはそのリフレッシュ休暇が最後だった。

私は悔しさではちきれそうだった。
この阪田を許すことはできない。

阪田への報復を本格的に考え始めたある日、新聞に我々が勤めているケータイ電話開発会社が外資系会社に吸収合併される新聞報道が出た。

この日を境に我々の運命が変わり始めるのであった。。。。

<今回のパワハラ対策>

行動計画を出した時点でパワハラ上司はどのタイミングで邪魔をしようか考えてきます。
パワハラを受けている最中は空港に入ったら電源を切る。
安易にSNSに投稿しない。プライベート用の別ケータイを持つのもおすすめです。
また、休暇については権利であれば遠慮する必要はありません。
私は完全に阪田の飲まれてしまい、権利を使わず父と話す機会を失くした事に今でも後悔しています。

 

 

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